マイナス1歳からの予防歯科 No.3

マイナス1歳からの予防歯科 No.3

与野駅前ヒロデンタルクリニック 院長 佐藤博久です。

今回は、歯周病と妊婦さんのお話をしていきます。

先日、患者様に、”妊娠すると、歯が悪くなるのですか?”という質問を頂きました。

では、どういうことなのでしょうか?

前回までにお話した内容となりますが、虫歯や歯周病は、病原菌と宿主(妊婦さんの体)とのバランスが崩れた時に引き起こされる炎症を伴う感染症であるとお話しました。よって、お口の中の環境が変化することにより、それらの病気が発症してくるということになります。

妊娠するとつわりなどでお口の中に歯ブラシを入れることも辛くなったりすることで、お口の中のケアもできなくなってしまうことがあります。また、つわりや、お腹の圧迫感などで、食事の量も多かったり、少なかったりとなり、間食も多くなることもあるかもしれません。このような要因が重なることにより、虫歯や歯周病を発症、悪化させてしまうことになってしまうのです。

近年、歯周病と低体重児出産や早産との関連性が注目され始めています。

2007年にGazollaらは、歯周病に罹患している妊婦さんと、歯周病に罹患していない(健康な)妊婦さんにおいて、早期低体重児出産の割合を調べています。健康な妊婦さんでの早期低体重児出産の割合は、4.1%であったのに対し、歯周病に罹患している妊婦さんでの割合は79%出会ったと報告しています。

このように、お母さんにとっても、健康な子供を産み、丈夫に育てる上でも、妊娠中に虫歯や歯周病の予防、治療を行うことは極めて重要なのです。

もし、心配なことがありましたら、当院に是非およりください!!

健康な赤ちゃんのために一緒に頑張っていきましょう!!

 

 

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